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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画

そしていつも真純の座る椅子に黒猫のぬいぐるみ。
「可愛い」
真純がそっと抱き上げる。
「あ、れ?」
クタッと緩いぬいぐるみ。その首に掛かる小さな濃紺の巾着袋。
真純が瞬きを繰り返して見上げて来た。
「うん、だから、ハッピーバレンタイン」
ニコリと笑って傍に歩み寄る。巾着を猫の首から外し、真純に手を出させた。小さな手の平に袋を開ける。
滑り落ちたのは雫の形に石を配した小さいトップの付いたペンダント。
「あ……」
「気に入ってもらえると、嬉しいんだけど」
俯いたままの顔を覗き込むと真純の目は潤んでいて
「ありがとうございます」
キュッとペンダントを握りしめ、震える声で告げられた。
ふふっと笑みがこぼれる。
何も泣くことないのに
「俺に着けさせて?」
声を掛けると握り締めていた手がゆっくり開く。そこからペンダントを取って真純の後ろに回った。
少し俯いて顕になった白いうなじ。留め具を合わせ、チュッとリップ音を立てて口付ける。
「んっ……」
ピクリと肩を震わせて落ちた甘い声。
「こっち、向いて?」
声を掛けるとゆっくり真純が振り返った。
「可愛い」
真純がそっと抱き上げる。
「あ、れ?」
クタッと緩いぬいぐるみ。その首に掛かる小さな濃紺の巾着袋。
真純が瞬きを繰り返して見上げて来た。
「うん、だから、ハッピーバレンタイン」
ニコリと笑って傍に歩み寄る。巾着を猫の首から外し、真純に手を出させた。小さな手の平に袋を開ける。
滑り落ちたのは雫の形に石を配した小さいトップの付いたペンダント。
「あ……」
「気に入ってもらえると、嬉しいんだけど」
俯いたままの顔を覗き込むと真純の目は潤んでいて
「ありがとうございます」
キュッとペンダントを握りしめ、震える声で告げられた。
ふふっと笑みがこぼれる。
何も泣くことないのに
「俺に着けさせて?」
声を掛けると握り締めていた手がゆっくり開く。そこからペンダントを取って真純の後ろに回った。
少し俯いて顕になった白いうなじ。留め具を合わせ、チュッとリップ音を立てて口付ける。
「んっ……」
ピクリと肩を震わせて落ちた甘い声。
「こっち、向いて?」
声を掛けるとゆっくり真純が振り返った。

