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暁闇
第11章 始める決意
そして、あおいさんが用事が入っていると言っていた、俺のその休みの日。
昼過ぎ――――。
俺は、その待ち合わせ場所にいた。
仲良くしている同僚の小林から
『好きな子を誘いたいけど難しい。
彼女の仲のいい同僚にも協力してもらって、まずは四人で会う機会を作りたい』
そう頼まれ、あまり気は進まなかったが、まあ小林のためならとOKした。
……それなのに。
なぜか今、ここにいるのは俺と、小林が誘いたかった子の同僚のふたり。
同じ会社だから顔は知っているけれど、あまり話したことのない氏井さんという、明るい感じの女性。
「あの、楓ちゃん……急用で来られなくなったみたいで……」
会って早々、そう言われ。
「あ、山口さんだめなんだ?」
小林、それは残念だろうな……と思っていたら、俺のスマホに彼から着信が。