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暁闇
第2章  花冠の……


幸せそう、か――――。


あらためて、桜井を見る。
……確かに、ずっと浮かべたままのその笑顔。時折、先輩を見上げるようにして。
返された笑顔に、また安心したように笑みを深くする。


あんな顔、付き合ってるとき見たことなかったな……。


そう思って、少し胸が苦しくなった。



「……皆さん、今日はいらしてくださりありがとうございます」


そんな中、葉月先輩が挨拶を述べ始めた。
続けられていくそれらの言葉を微かに耳にとらえつつも、俺の意識は桜井の方にばかりいってしまって。

はにかんだような表情。
俯いて、頬にかかる髪を指で払うその仕草。
そして、俺の大好きなその――――。


思わず俯いて、小さく息を吐く。


……今は、最愛の人へと向けられている、その笑顔。


口元が、少し歪んだのが自分でも分かった。


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