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暁闇
第12章 告白
あおいさんと共に玄関を出て、ふたりで俺の車に乗り込む。
車を発進させると、ふふっと笑って彼女が言った。
「……また丈に頼まれたんでしょう?」
「え?」
「ほんとあの子ったら翔悟くんに甘えてばっかり。ごめんね、いつも――――」
「違うよ」
俺は彼女の言葉を途中で切る。
「俺があおいさんを誘いたかったんだ」
そう言って、ちら、と彼女に視線を送ると、あおいさんも俺を見ていて。
「あおいさんと一緒にクリスマス過ごしたかったから。丈は関係ないよ」
続けたその言葉。