この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁闇
第14章  弟


目が合った。


「意味わかんね――……」


けれど弟は、そう言って。
はあ……と、俯きながら大きく溜め息をつく。


「何で?」


そしてまた、私を見て。


「何ですぐ返事しなかったんだよ。
姉ちゃんだって、翔悟さんのこと好きなんだろ?」

「――――……」

「なあ、違うの?」


答えない私に、苛立ちを隠せない様子の丈の声。


「……違わないよ」


翔悟くんへの想いは、確かに自覚してる。


「じゃあ何で? 何で即答しなかったんだよ」

「……いろいろ思うこと、あって」

「何だよそれ」


呆れたような、丈の溜め息。


「自分でもうまく説明できないけど……すぐ返事するなんて、無理だったの」

「……は? 何? 
じゃあ翔悟さんには、はっきり理由も言わずに返事待って、って言ったってこと?」

「だって――――」


信じらんね……と、丈は呟いた。


/551ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ