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暁闇
第16章  向き合いたい


「……熱い」

「っ、翔悟……くん」


少しその手に力が込められ。
私の顔は彼の方に。
それと同時に、彼の身体がさらに近づく――――。


俯いていた私の唇に、下から覗き込むようにしてきた翔悟くんの唇が、静かに触れた。

握り締めていた手に、無意識に力が入る。


……唇を押し当てられたまま、数秒。


やがてそれは離れたけど。


「……好きです」


その言葉と同時に、またすぐに口づけられた。

彼のもう片方の手が、私のもう片方の頬に触れて。
少し強引とも思える力で、くっ……と顔を上向かせられる。


「ん」


触れるだけだった彼の唇が、だんだんそれだけじゃなくなっていく。
私の手はいつの間にか、彼の腕に縋っていた。
何度も何度も私の唇は愛されて。

ようやくそれが離されたとき。
ちゅ……と音が鳴って、今更ながら少し恥ずかしくなる。


「……あおいさん、いい匂いする」


そう呟いた彼の唇が、私の首筋へと落とされた。
このまま流されてしまいそうで。


「翔悟くん……だめ――――……」


私は、彼の胸元に手を置いて。
少し力を込めて押し、それ以上を拒否する。

……話に来たのに。
そう、ちゃんと話すために来たのに。


「だめ……」


ようやく離れてくれた彼の身体。


「……すいません」


我慢できなくて、と。
また、触れるだけの口づけが。



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