この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁闇
第17章  交わすたび、深まって


……たまらず、涙が溢れた。


「――――っ……」


ぼろぼろと、また。
後から後からそれは零れてきて。
俯いて、う……と漏れる呻きを、唇を噛んで押し殺そうとした。


そのとき。


ぐっ――――、と。
強く抱き寄せられて。
翔悟くんの胸元に、私の頭は押しつけられて。


「……っ、うう……」


ぎゅっ、と。
苦しいほどの彼の腕の力を全身に感じた。
声を止めようと押さえた口元。
それでも、堪えきれない嗚咽は漏れて。


「あおいさん……」


自分の泣き声が響く中、低く落ち着いたトーンの彼の声が。


「もう自分を責めないで。
そんなの誰も望んでない」


それは、私の耳元で小さく。


「あおいさんは幸せにならなきゃ」


耳にかかる髪を、指先が、す……と避ける気配。


「……だからちゃんと俺のこと、選んで」


はっきりと、聞こえたその言葉。



「絶対幸せにするから」




/551ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ