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第18章 　繋いだ手

「丈、今日は結ちゃんと出かけるみたい」


さっき入ってきた弟からのLINE。
朝食を食べながら、それを翔悟くんに伝えた。

するとトーストをかじっていた彼が、ん、と何かに気付いたかのような声を。

コーヒーを一口飲んで。そして


「あおいさん、俺たちも出かけない？」


私を見て、そう言った。


「え？」

「デートしよう」

「デート？」

「そう！」


にっ、と笑って。
その無邪気な笑顔が、とても可愛くて。
私は思わずこくんと頷いていた。


「……っしゃ」


嬉しそうにそう呟く翔悟くん。


私の言動に、そうやって返してくれる。
その事実が私にまた、幸せな気持ちをくれる。