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暁闇
第20章 ほどけて
俺は、彼女の肩を掴んで。
少し自分から離すようにする。
その顔を覗き込むようにして、言った。
「あおいさん……ちゃんと説明して?
返事って、何の?」
彼女は俺を見つめ返し。
その濡れた目を揺らしながら
「……せんせ……から……」
そう、答える。
「え?」
それって、もしかして。
「……中学のときの?」
こくん、と彼女は頷いて。
「……私、手紙出したの……。
友達に、先生の連絡先……教えてもらったから……」
「あおいさん――――」
「ちゃんと、っ、謝りたくて……」
はあ……と、息を吐きながら。
しゃくりあげながら、言う彼女。