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暁闇
第4章 ふたりの想い
その発言に、俺の頭の中はなんだかぐるぐると騒ぎ出す。
……葉月先輩、この人とどういう関係だったんだ?
そんな話までするぐらいの仲だったのか?
ただの同期じゃないのか?
俺はただ、黙って彼女と視線を合わせる。
「……あの……」
戸惑ったようにその視線を受け止める松下さん。
「……ごめんなさい。やっぱり失礼でしたよね、すみません――――」
「どんな関係なんですか」
「え?」
彼女の言葉を遮って発した俺のその言葉。
「あなたと先輩、ただの同期じゃないんですか?」
「……え、あの……」
「そんなことまで話するぐらいの仲なんですか?」
「――え!?」
そこでようやく、松下さんは俺の言いたいことに気づいたらしい。
慌てて手を振ってそれを否定する。