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暁闇
第23章 優しさの連鎖
「……ありがとう……」
小さな、そのトップ部分。
「これ……」
ぱっと見、よく分からないけれど。
よく見れば、それは品のある可憐な書体の『A』と『M』……そう、私のイニシャルが、蔦のように絡まり合っているようなデザイン。
きらきらとした石もついている。
「きれい……」
ピンクゴールドのそのネックレス。
細いチェーンもトップ部分に合っていて。
本当に可愛くて。
「ありがとう、翔悟くん……!」
振り向いて、彼に伝える。
「気に入ってくれた?」
少し照れくさそうな彼の表情がまた、嬉しさを倍増させる。
「うん! すごく……!」
自然に笑ってしまう顔。