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暁闇
第27章  *おまけ*葉月と琴音*


「……やっ、おかしく……なっ、ちゃ……」


途切れ途切れの声で訴えた。
でも葉月くんは動きを止めない。


「いいよ……なっても」


そう答えて。
たまらなさそうに漏らす息。
それが私の頭をさらにとろけさせる。


「っ……責任、とるから……」


そして突然、彼は動きを止め私の右腕を掴んだ。
そのまま後ろに引かれ、強制的に起こされる。
左手をベッドについて身体を支えた。

深く突き刺さったままの葉月くんのものが、ぐりぐりと奥を擦るように動かされる。


「……ひっ……!」


その気持ちよさに思わず息を止めた。


「あ……は……っあ……」


ふるふると身体が勝手に震える。
涙がじわりと滲んだ。


「……っ、き……きもち……いっ……」


囁き声にしかならなくて。
それでも、葉月くんの耳には届いたみたいで。


「僕も……気持ちいいよ琴音……っ」

「いい……っ……きもちいっ……」


同じ言葉だけしか呟けない私の頭の中はもう本当に変になってしまったのかもしれない。


彼が背中に覆い被さってくる気配。
そして背後から伸ばされた彼の左手の指先。
私の顎を、くいっ、と右に。
されるがままに向けた先に、彼の顔があった。


「んぅ」


そのまま、貪られた唇。


「……っ、ふ……んぁ……」


舌先が、容赦なく私を攻め立てる。
掴まれていた右腕は、絡まる舌と連動するかのように、いつのまにか指と指を絡めるようにされていた。


僕のだから、と。
口づけの合間に葉月くんが呟くのが聞こえた。

琴音は僕のもの。
僕だけのだよ。

そんなふうに、確かに聞こえた。



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