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暁闇
第6章 新たな関係
「一応、薬飲みますか?」
「あ……すいません、じゃあ」
俺の言葉に、買い物袋から薬を取り出し、はい、と水も準備してくれて。
俺はそれを口に含み、飲み込んだ。
「……あ、薬代」
「いりませんよそんなの」
「や、でも」
「私も使うんで」
「……酒強かったら使うときなんかないんじゃ」
さっき丈君から聞かされたことを思い出し、思わずぼそっと口からそんな言葉が出てしまった。
「え?」
「いや――――何でもないです」
くくく、と丈君が笑ってる。
不思議そうな顔で彼を見た松下さんに、
「……なんかほんと、昨日は迷惑かけたみたいですいません」
あらためてそれを言う。