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暁闇
第6章 新たな関係
「いえ、大丈夫ですよ」
「……俺、かなり酔ってました?」
「覚えてません?」
「はい……ほとんど」
くすくすと笑いながら、そっかあ~と彼女は買い物袋の中のものを片付け始める。
「あのあと、お店の人も手伝ってくれて、翔悟くんをタクシーに乗せて」
突然名前で呼ばれて、一瞬どきりとしてしまった俺をよそに、彼女はそのまま話を続けた。
「そのままうちに連れてきたの。
弟を起こして手伝ってもらいながらベッドに寝かせて……そんなかんじかな」
「うわ……まじですいません」
うなだれた俺に
「上着脱がしてネクタイ外してシャツのボタンを外したのはオレー。
翔悟さん、されるがままにぐらんぐらん身体揺らしてて、なんか面白かったよ」
「…………」
恥ずかしくなり、俯いたまま頭に手をやった俺を笑う丈君の声がして。