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BAR・エロス
第12章 1人目の男・守・・
竹内が連れて行ってくれたのは和食の店。
個室もあるがあえてそれを選ばず、
窓から夜景が見渡せる席へと座った。
「こうしていると
僕たちもその辺の恋人たちと変わらないね。
すこしばかり緊張もしているし。
たまには初心に帰らなきゃね」
明るめの照明の下で向かい合う彼の顔を、
じっくりと眺めてみる。
良い顔はしているけどタイプではない・・
なんて言った事を訂正しなきゃ・・
「そうね・・気持ちって、
常に新鮮に保てたらどんなにいいだろうって思うくせに
なかなかできないのよね」
「じゃあ今夜は・・
付き合いはじめの恋人同士の気分で、キミのことを・・
いただくよ」
竹内の眼が赤みを帯びてきた。
それはワインのせいだけじゃない。
服に隠された私の体を透視するかのように
凝視しているからだろう。
・・瞬きくらいしたら?・・
おかしくなって息を詰まらせると、それを見た竹内は
「キミだって・・想像してるんだろう?」
口元にイヤラシイ笑みをたたえながら
私の顔を覗き込む。
「ええ、もちろん。
今夜も楽しめるなって」
カチン・・・
余韻を残したワイングラスの音が
よろしく・・と言っているように聞こえた。
美しく盛り付けられた料理を運んできた
着物のホール係のその後姿に見入っている竹内に、
ちょっと意地悪な言葉を浴びせた。
「男はいいわよね、いろんな
服やら着物やらを脱がせることができて」
いいとこついてる・・
そう言いたそうなのは眼を見たらわかった。
だが彼はそこには触れず、
「あなたって人は・・
どれだけ愉快な女なんだろう。
デートの最中にこんな会話ができるなんて。
もしかしたら・・仕事は接客業?」
逆に探りを入れてきた。
彼もいいとこついてくる。
会話の豊かさをそこに結び付けるとは。
さすがだと褒めてやりたい。
「まあそんなもんかしら・・
でもこれ以上話したら続きが欲しくなるでしょう?
そうね・・週末休みじゃない時もある仕事、
と言っておこうかしら」
個室もあるがあえてそれを選ばず、
窓から夜景が見渡せる席へと座った。
「こうしていると
僕たちもその辺の恋人たちと変わらないね。
すこしばかり緊張もしているし。
たまには初心に帰らなきゃね」
明るめの照明の下で向かい合う彼の顔を、
じっくりと眺めてみる。
良い顔はしているけどタイプではない・・
なんて言った事を訂正しなきゃ・・
「そうね・・気持ちって、
常に新鮮に保てたらどんなにいいだろうって思うくせに
なかなかできないのよね」
「じゃあ今夜は・・
付き合いはじめの恋人同士の気分で、キミのことを・・
いただくよ」
竹内の眼が赤みを帯びてきた。
それはワインのせいだけじゃない。
服に隠された私の体を透視するかのように
凝視しているからだろう。
・・瞬きくらいしたら?・・
おかしくなって息を詰まらせると、それを見た竹内は
「キミだって・・想像してるんだろう?」
口元にイヤラシイ笑みをたたえながら
私の顔を覗き込む。
「ええ、もちろん。
今夜も楽しめるなって」
カチン・・・
余韻を残したワイングラスの音が
よろしく・・と言っているように聞こえた。
美しく盛り付けられた料理を運んできた
着物のホール係のその後姿に見入っている竹内に、
ちょっと意地悪な言葉を浴びせた。
「男はいいわよね、いろんな
服やら着物やらを脱がせることができて」
いいとこついてる・・
そう言いたそうなのは眼を見たらわかった。
だが彼はそこには触れず、
「あなたって人は・・
どれだけ愉快な女なんだろう。
デートの最中にこんな会話ができるなんて。
もしかしたら・・仕事は接客業?」
逆に探りを入れてきた。
彼もいいとこついてくる。
会話の豊かさをそこに結び付けるとは。
さすがだと褒めてやりたい。
「まあそんなもんかしら・・
でもこれ以上話したら続きが欲しくなるでしょう?
そうね・・週末休みじゃない時もある仕事、
と言っておこうかしら」