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BAR・エロス
第12章 1人目の男・守・・


この先こうしてまた会えることを期待して、
私の都合をさりげなく伝えた。

その意図をしっかりと理解したのだろう。


「僕は週末が休み、のありふれた仕事です」


彼も自分の身があけられる時を教えてくれた。


「今のは・・これからもこうして
 会えるって思っていいのね?」

「もちろんです・・」


またひとつ・・
新しい関係が始まる。

特別な男がまた1人増えてしまう。
でもかえってそのほうが
1人に執着しなくてすむ。
いや、修にのめりこまないためにもそのほうが・・


「ほら、他の男のことなんか今夜は忘れて。
 今は僕だけを見て・・」


虚ろな私の瞳の中に、
彼は男の影でも見たのだろうか・・
心の内を見透かされたことも今は素直に認め、
彼の言葉を受け入れた。

今夜もこの男が・・
たっぷりと
私を濡らしてくれることだろう・・

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