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BAR・エロス
第14章 今夜の相手は・・
奥のソファ席へと
ネゴシエイトの舞台を移した彼女たちは、
どうやら無事に交渉成立したようで、
寄り添うようにして店から出ていった。

ドアの前で彼女が
私にむかって頭を下げたので、
私も小さく手を振り答えた。

まるでいつも
紫苑が私にしてくれるみたいに。


「なかなかいい仕事してくれましたね」


ドアから私に視線を戻した紫苑は、
私のマッチングに良い評価をくだしてくれた。


「紫苑さんに見いだされたんだもの、
 それなりの才覚があるって、自分でも思い始めてきたのかしらね。
 彼女・・喜んでたわね」


ほんのりと頬を染めて、
だらしなくゆるみそうな口元を必死に引き締めて
喜びをかくしている彼女の姿に、
このバーがしていることは
本当の意味での人助けだと思えてならなかった。


「このバーは・・
 寂しい男や女にひと時でも幸せを与えてくれる。
 他人からは誤解されるかもしれないけど、
 良い事してると思うわ」


私はこのバーを愛している、とさえ
言いたくなった。
それこそ宝物、と言えるかも。


「梓さんは立派にこの店のママを務められますよ、きっと。
 僕の眼に狂いはなかったってことだね」


「ちょっと、まだやるって決まったわけじゃないわよ。
 意外と気が早いのね」


まるで紫苑は私のこれからの人生まで
見通すみたいに言ってのけた。

でもそう簡単にハイそうですか、と
引き受けられるものでもないことくらいは
彼も承知しているだろうが・・


「眼だけじゃないよ。
 体も・・狂いはなかった。
 クセになりそうだよ・・」


そういうわけ、か。
私がこの店のママになれば
いつも近くにいられる・・
彼の中の希望ってことなのかな、そう自惚れてみた。

私だって・・クセになりそう・・

紫苑の体を思い出すと、
ひくひくと体の芯がうずきだす。

修、竹内、そして紫苑・・

どの男も私の体にフィットする。

その感覚や思い入れは違っても、
それぞれが私の中に
きっちりと納まって一つになれる。
飛び上がりたいくらいの快感の頂点を
味あわせてくれる。

紫苑にその気があるのなら、
またおいしく味わおう。

でも今度はベッドの上がいいな・・




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