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BAR・エロス
第14章 今夜の相手は・・
「次はちゃんとベッドの上でね」


耳元で囁かれた瞬間、
今度こそスツールごと後ろにひっくり返るだろうと覚悟した。
それくらい・・驚いた。


「紫苑さん・・次の時に
 あなたの頭の中を見せてちょうだい。
 どうして次から次へと私の心を読み取れるのかしら」


彼は相変わらず、笑っていた。






2杯目はいつものようにフォアロゼのロックにした。

飲みながら店にいる客達をじっくりと眺めてみる。
私が来た時にいた女の客はみな
交渉相手と次なる舞台へと移動していったので、
残っているのは男2人だけになってしまった。

このどちらかと交渉しようかな・・

だがいつでもうまく事が運ぶわけではない、
と5度目にして思い知らされた。


1人目は40前半くらい。
そのカジュアルな服装から連想した職業は、
セレクトショップだとかデパートだとかのバイヤー、
美容師、なにかのデザイナー・・
外見にかなりのこだわりを持っている。
この手の男とはほとんど縁がなかったので
よけいに興味を持ったのかもしれない。

紫苑にあの男と交渉したいと頼むと、
すぐに男のもとへと行った。

だが・・返事はノーだった・・


「まだ交渉する気はないそうです」


肩すかしな報告に、珍しくしょげかえった。

・・私じゃないってことね。フラれたの久しぶりだな。
ちょっとショック・・


気を取り直してもう一人の男と・・
でもよくよく見ると修と同じくらいの歳。

・・なんだ、若いのか・・

若すぎる男とは交渉しようとは思わない。
だって修がいるのだから。

それに彼の方も、
はるかに年上に見えるであろう私にはまったく興味がないようで、
視線さえよこさない。
スマホに夢中になっている。

・・今日はあきらめるか・・

ムリしてやることもない。
快楽なんて、欲しい時にだけ
手にすればいいのだから。


「紫苑さん、チェックして」


洗いかけのグラスを無造作に置き、
慌て気味に手をふくと、


「もう帰っちゃうの?」


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