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BAR・エロス
第14章 今夜の相手は・・
珍しく私を引き留めるそぶりを見せた。
・・やっぱり・・一度やっちゃうと
そりゃ情だってわいちゃうよね・・
「ええ、こんな夜もあるさってね」
今夜は彼からもたらされた
嬉しい気持ちの変化だけで良しとしておこう。
会計を済ませると、
紫苑はドアまで送ってくれた。
彼を振り返り、じゃあと指を揺らすと
重いドアを開けてくれた。
私が外に出ると、同時に紫苑も一緒にでてきた。
そして
私の腰をぐっと引き寄せて・・
素早くキスをした。
「・・ゴメン、我慢できなくなっちゃった・・
今夜・・梓さんを抱きたい・・」
紫苑の悔しそうな声。唇をかんで・・
まさか自分が
客の女にのめりこむなんて・・
そう聞こえてきそうだった。
面接ですなんてさらっと言ってのけたけど、
店の中で繰り広げられたあの交わりは、
冷静沈着な彼の気持ちを揺り動かすほど
体に残ったのだろうか・・
・・紫苑と・・そうか、今夜は紫苑と・・