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BAR・エロス
第15章 紫苑・・
僕は18の時から水商売の世界で働いてきたんだ。
地元の横浜でバーテン見習いから初めてさ。
でね、僕が働き始めて4年目に
新しい雇われママがきたんだけど・・
そのママに惚れちゃってね・・
10歳も年上だったけど
僕は好きで好きでたまらなかった。
ママも僕のそんな気持ちに気づいたみたいで、
仕事が終わった後にママの部屋に誘われて・・
ママ、独りは寂しいって泣き出して・・
僕は彼女を抱いたよ。
ママも僕をめいっぱい愛してくれた・・
僕はママの恋人になれたんだ。
幸せだった。
若造の僕を男として扱ってくれて。
付き合って2年経った頃、思い切って結婚を申し込んだんだ。
そしてら・・無理よって。
歳も10歳も違うしとかなんとかあれこれ言い訳してたけど・・
ほんとうは金持ちのおっさんと
結婚することを決めてたんだってさ。
僕はただの・・セックスの道具だったんだ。
結婚相手は15も上のおっさんだから
せめてセックスで若い肌を味わいたかったんだって・・
ふざけんなよ・・
それ以来僕は女を信用しない・・
いくら好きだといわれても、
心の底から信じることはなくなった。
僕もママみたいに
女はセックスの道具だと思って使ってきた。
人の・・女の気持ちなんてあてにならない・・
もう傷つくのは御免だ・・だから・・
恋人なんていらないんだよ・・
その場限りのセックスで体が潤い満足できれば・・
それだけでいいんだ・・