この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BAR・エロス
第15章 紫苑・・

体をむさぼるだけのために
セックスをするヤツはみな
同じように悲しみを持っている。
辛さ、悔しさ、寂しさ・・
そんな感情をうめるために
人の肌の温もりを求める。
紫苑も、私や修と同類だった。
だからこうして引き合ったのだろうか・・
ひたすら天井を見つめるままの
紫苑の頬に掌をあて、
なにを言うでもなくなで続けた。
紫苑はその感触が気持ちよく感じるのか、
静かに目を閉じた。
「あなたの気持ち・・私は解るわよ」
時の流れがやっと、私の口を開かせた。
「どうして?」
私も同じだからよ、と過去を語った。
結婚したが子供ができなかった事、
夫が浮気相手を妊娠させた事、そして
身ごもったその女を選び私を捨てた事・・
今度は私が天井を見つめた。
たぶんその横顔を彼はじっと見ているのだろう。
視線は痛いほど頬に感じている。
やがて彼の腕が体を引き寄せ
その胸に包み込んでくれた。
なんて・・温かいのだろう・・
「似た者同士だったってわけか、僕たち。
恋人なんて不確かな存在はもういらない。でも
女を抱きたい、男に抱かれたい・・」
「そうね・・
セックスのためだけの相手を見つけて
その場限りを楽しむことも、別に悪い事だとは思わない。
誰だって人肌に包まれることに
癒しを求めたいと思うもの。
それに加えて私はね、
正直になれる時間も過ごしたいって思うの」
「正直になれる時間?」
「・・普段はムリして突っ張って、本心を隠して
かっこつけてるけど・・
なんだかんだ言ったって、その時だけは体のほうが素直に・・
正直に答えちゃう・・
感じたらはしたない声をあげて
愛の液は止められないくらいあふれ出して・・
欲しいってなりふり構わず求めちゃう・・
こんなにも自分に正直になれるのは
セックスの時くらいじゃないかな」
「うん、確かにそうだね。
感じちゃったら体は正直に
反応するしかないんだもんね」
セックスをするヤツはみな
同じように悲しみを持っている。
辛さ、悔しさ、寂しさ・・
そんな感情をうめるために
人の肌の温もりを求める。
紫苑も、私や修と同類だった。
だからこうして引き合ったのだろうか・・
ひたすら天井を見つめるままの
紫苑の頬に掌をあて、
なにを言うでもなくなで続けた。
紫苑はその感触が気持ちよく感じるのか、
静かに目を閉じた。
「あなたの気持ち・・私は解るわよ」
時の流れがやっと、私の口を開かせた。
「どうして?」
私も同じだからよ、と過去を語った。
結婚したが子供ができなかった事、
夫が浮気相手を妊娠させた事、そして
身ごもったその女を選び私を捨てた事・・
今度は私が天井を見つめた。
たぶんその横顔を彼はじっと見ているのだろう。
視線は痛いほど頬に感じている。
やがて彼の腕が体を引き寄せ
その胸に包み込んでくれた。
なんて・・温かいのだろう・・
「似た者同士だったってわけか、僕たち。
恋人なんて不確かな存在はもういらない。でも
女を抱きたい、男に抱かれたい・・」
「そうね・・
セックスのためだけの相手を見つけて
その場限りを楽しむことも、別に悪い事だとは思わない。
誰だって人肌に包まれることに
癒しを求めたいと思うもの。
それに加えて私はね、
正直になれる時間も過ごしたいって思うの」
「正直になれる時間?」
「・・普段はムリして突っ張って、本心を隠して
かっこつけてるけど・・
なんだかんだ言ったって、その時だけは体のほうが素直に・・
正直に答えちゃう・・
感じたらはしたない声をあげて
愛の液は止められないくらいあふれ出して・・
欲しいってなりふり構わず求めちゃう・・
こんなにも自分に正直になれるのは
セックスの時くらいじゃないかな」
「うん、確かにそうだね。
感じちゃったら体は正直に
反応するしかないんだもんね」

