この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BAR・エロス
第3章 盗み聞き・・
「ねぇそれ誰に聞いたの?」
「あたしの友達が
会社の先輩から聞いた話なんだけどさぁ」
「また遠い話だねぇ」
「うんまあね。でね、そのバーって
いたって普通のバーなんだけど、
ほとんどの客が1人で来ていて、そういう雰囲気を
感じ取れるような状況に自然となるんだってよ。
あ、この人も目的同じって、わかるんだってさ」
「へぇ・・それってさぁ
ハプニングバーとかいうのと違うの?」
「なにそれ?」
「男と女の出会いのバーだよ。
でも会員制みたいよ、そういうのは。
やっちゃったのはハプニング?ってことなんじゃないの、
よく知らないけどさ」
「そんなんじゃないみたいよ。
チャージとかとらないんだって。酒代だけでいいらしい」
「ふ~ん、じゃあほんとに普通のバーなんだね。
で、どこにあるの?ネットで見れる?」
「ううん、その店電話番号さえ載せてないらしい。
だから正確な住所もわからない。
自分の足で探せってことみたいよ」
「え~!じゃあ行かれないじゃん!
大体どのあたりかくらいはわかるでしょ?」
「それはわかる!確かね・・
六本木から麻布までの間って言ってた」
「エリア広すぎじゃない!」
「だってそれ以上教えてくれないんだもん。
とにかく細い路地の突き当りらしいよ」
「そんな大変ならあたし、パス!」
「あたし・・探してみようかなぁ。
だってなんかオモシロそうだし・・
そろそろ新しいのとやりたいし・・」
「やっぱ好きだね、アンタは。
ガンバって探しなよ。そしたら教えてね」
「ちょっとずるいじゃん、それ!」