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BAR・エロス
第17章 エロスのママ・・

ここまで聞き終えた私は
思わず紫苑と顔を見合わせた。

私は運命の不思議さを・・
感じずにはいられなかった。

偶然にしては出来過ぎているというくらい、
ママと私の境遇は似ていた。

彼女も私も子供を産めなかった。

そして同じように夫は外に女をつくった。

そんな私たちを引き合わせるなんて、
運命のいたずらなのか。いや、そうじゃない。
運命の出会いなのかもしれない。

私が飲み屋で盗み聞きをし、その店をこの足で探し出し、
そして客となり・・紫苑に選ばれた・・

この道筋は出来上がっていたものなのかもしれない・・
50という節目に訪れるよう
準備されていたのかもしれない・・
そんなふうに思えてならなかった。

目じりに湿り気を感じ、指で拭った。


「ママさんの想い、お考えには私も共感できます。
 じつは・・私もママさんと同じなんです。
 私も結婚して・・子供が授からなかったんです」


ママは目を見開いて驚きを表した。


「私の場合は・・夫が浮気相手を妊娠させて
 その彼女と一緒になると、私を捨てました。
 5年前です、離婚したのは。
 その後私も男に抱かれたいと願いながらも
 相手が見つけられなかった。
 今でこそ男の肌に癒されていますが・・
 ママさんが考えているように
 相手を探したい男や女は間違いなく、います」


きっぱりとした私の言い様に、
ママは安堵と満足感を漂わせて何度も首を縦に振った。


「篠原さんとは出会うべくして出会ったのね」


ママは紫苑の方に顔を向けた。
よくこの人を見つけてくれたわね、と言いたげな表情で。


「そう、篠原さんの質問に答えなければね。
 まずなぜあなたなのか・・
 紫苑の直観です」
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