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BAR・エロス
第19章 修の中・・


「ねぇ、たまにはルームサービスでも頼もうか。
 シャンパンとかさ」


乾かした髪に指を通し、
熱った頭に風を通しながら
私はフロントに電話をかける。

修の返事を待たずにルームサービスを頼んだ。



ほんの15分くらいで部屋のベルが鳴り、
ぎょうぎょうしくセッティングされたテーブルが運び込まれた。

サービス係の若い男の子がうつむき加減だったのは
私たちのバスローブ姿から
あれこれ想像したからであろう。


ドアが閉められると、
2人して歓声をあげた。

シャンパングラスの光といい、
クラッカーにたっぷりとのせられたキャビアといい、
普段私たちが前にするテーブルの上とは
光り方が違う、としばし見入ってしまった。


「すごいねぇ、きれいだねぇ」


注いだシャンパングラスを掲げてみると、
はじける泡が星のようにキラキラしている。


「いつも素敵な夜をすごしてくれる
 修へのほんのお礼の気持ちでございますよ」


それだけじゃない。
酒の力も借りないと
上手く話せないような気がしたから・・


「そんな・・なんか照れちゃうよ。
 オレはただ、
 あずぅを喜ばせたいだけなんだから」


その笑顔の無邪気なこと・・

やっぱりまだ・・手放したくない・・

どんなふうに言ったらいいだろう・・


なかなか話しだせないでいるうちに、
シャンパンのボトルは半分に減っていた。


「どしたの?あずぅ」


ソワソワと細かく体を動かす私を
なにかおかしいと思ったらしい。
修が顔を覗き込んできた。


「あのね・・
 じつは話したい事があるの」


声のトーンと頭が下がった私を、
修は不思議そうにじっと見ている。
肩で息をしてから、
心の中の重い扉を開けた。


「私・・
 この仕事を辞めるかもしれない」

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