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BAR・エロス
第20章 きっと守が・・


派手に動いた。

枕も布団も床に落ちている。

暖房はきいているが
肌寒さを感じて布団を引っ張り上げると
まず竹内が私の体を包み、それから布団が私たちを包んだ。


「今夜は久しぶりに若い頃を思い出したよ。
 夢中になって女の体にむしゃぶりついたあの頃・・」


竹内の息遣いの激しさといったらなかった。
私の張り上げる声も・・
みっともなかた。

この男との体の相性もかなり良い。
竹内のこともしばらくは手放したくない。
どこまで図々しくて欲張りな女なのだろう、私は・・


「そうそう、さっきの話の続き、ね・・」


体をひねって竹内に向ける。
目を合わせると彼は
天井に視線を移した。

うーんとうなったのは
考えをまとめているからか、と思ったけど
実際はすんなりと言葉を吐き出した。


「選ばない人生っていうのも
 ありなんじゃないかな」






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