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BAR・エロス
第20章 きっと守が・・


「選ばない・・人生?」


またこれは・・面白い考え方だな・・


「うん。
 人生ここまで・・47年間、僕は
 選択をする場面に出くわすと
 必ず何か一つを選んできた。
 大人になってからは特に。
 選ばなきゃいけないんだって、無理やり答えを一つにしてきたけど
 別にそれは決まりではないんだ。
 ただみんながそうするから自分もそうしただけ。
 梓はどうだった?」


確かに私も同じ。

進学や就職はそうするしかなかったが、
それだって答えは一つとは限らない。
同時に複数の学校に通ったり
二足のわらじで仕事をしたって構わないのだ。

なんといっても
恋人と最終的に結婚、という
決まりきった道を迷うことなく選んだ。
それだって必ずそうしなければならないわけじゃない。

でも私は結婚することを選んだ。
だが選んだ結果がこれだ。
この男だ、そう思って結婚したのに・・
このザマだ。


「そうね・・
 それこそ悩みに悩んで選んできたわ、ここまで。
 でも無駄になった・・」


離婚のことか、と竹内はすぐに察した。


「もしかして結婚のこと?
 もうこりごりだと思ってるのかもしれないね。
 それなら・・
 結婚しないのなら
 一人の男を選ばなくたっていいんじゃない?
 同時に2人の男を好きになってしまったのなら
 2人と上手くやればいいんだよ。
 仕事だってそうさ。
 ママの仕事が不安なら
 今の仕事と掛け持ったっていい。
 選べるなら選べばいいし
 選べないなら選ばない。
 どう?僕の考え」


説得力のあるその話し方。
きっと仕事もできる男なのだろう。
そんな男の意見に
私はすんなりと食いついた。


「そうよね・・
 答えを一つにしない・・
 そうすれば楽しみや視野も
 何倍にも広がるってことだものね。
 良い考え方するわね」


やはり、
竹内が背中を押してくれた。

正直これを期待していた。
この男なら
私のよどんだ気持ちをスッキリさせてくれるだろうと思っていた。
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