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BAR・エロス
第21章 終わりゆき、そして始まる・・
いよいよあと30分で
日付が変わる時間になって、玄関のチャイムが鳴った。

ドアを開けると
黙って微笑む紫苑が
私の目に、口元に見入っている。


「おかえりなさい」


この言葉を待っていたのだ。


「ただいま」


待ち構えていた紫苑は
間髪入れずに答えた。

こんな些細なやり取りに
私たち二人は心を躍らせる。

それはやはり、
自分に寄り添ってくれる誰か、を求めているからかもしれない。


紫苑はすぐに
テーブルの上のにぎやかさに気がついた。

近づいて、隅から隅まで視線を走らせてから
私を振り返る。
笑っている目元にキラキラしているものが見えたのは
気のせいだろうか。


「すごいね!さすが元主婦!」


やっぱり気のせいだ。
こんな意地悪言う男が
手料理ごときに目を潤ませるものか・・


「ちょっとぉ、失礼な!」


肩で彼の腕をはじく。
抗議の眼差しをむけられた紫苑は
押しつぶしたような笑い声をあげ、


「ごめんごめん!なんか・・
 感激しちゃったからさ、照れ隠し・・」


ほんとはすごくうれしいんだよ、と
私を後ろから抱きしめる。

どうして後ろからなの?と尋ねると
恥ずかしいから、とささやいた。


「さぁ、もうすぐ12時よ」


紫苑にシャワーを促がし
その瞬間に向けての準備を始める。

アイスペールに氷を入れ、
冷蔵庫の中から取り出したシャンパンを入れる。
食器棚の中からシャンパングラスを取り出し
テーブルに並べ、紫苑を待った。


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