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BAR・エロス
第4章 10回目の夜・・


「わりとすぐに諦めがついた。
 もう彼の気持ちを取り戻すことは無理だって、
 別れてやったわ。
 その時から私は男を信じないことにした。
 男に頼らないことにした。
 でも・・体だけは男を求めた・・
 誰でもいい・・セックスしてくれるだけの相手は欲しいと思った。
 そしてその男を・・
 体でつって自由に操りたいと思った。そうすることで
 男に仕返ししたかった。でも・・
 そんな相手は見つからなかった・・
 気持ちが空回りするだけだった・・」


修は・・
大人の女がありったけの感情をぶちまける場面に
出くわしたことがないらしく、
黙ったままただ私の肩を掴んでいた。


「もう・・誰にも抱いてもらえないかも・・
 こんな私を、私の体を必要としてくれる男なんか見つからない・・
 男を好きに使うなんてやっぱり無理・・そう諦めていた・・」


ゆっくりと、体を修のほうに向けた。

私の顔を見ると修は、ベッドサイドから
ティッシュを1枚2枚とひきだして私に差し出した。
涙だけならまだしも、鼻水はやっぱり恥ずかしい。

くちゅくちゅと鼻を挟んでふき取る。
ありがと・・その一言だけなのに、
また目頭がじんわりとしてきた。


「5年たってやっと・・
 私を必要としてくれる男が現れた。
 14歳も年下の修がこんなオバサンの体を愛してくれて・・
 変わった趣味の男なのかも、なんて思いながらも
 ありがたくあなたの体をむさぼった・・
 修にとっても私はただやるだけの相手なんだろうと思ってた・・
 それでいいと思ってた。でも・・
 こうやって今夜が10回目の記念の夜だなんて・・
 こんなに大切にしてくれているなんて思ってもみなかった・・」


ダメだね、また・・
そう言って目をこする。
今夜はめずらしく涙が彼を濡らした。
涙は彼の胸を滑るようにしてシーツへと流れる。

私の頭をなでる修が、やっと口を開いた。

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