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BAR・エロス
第5章 探そう・・
「梓さん、なにそれ?」
トイレから戻ってきた修が
カウンターの隣に座りながら、
慌ててしまった地図を指差した。
明日の休みはどこから歩こうか、と
修のいないわずかな時間にも
ルートを確認しようとバッグから取り出していたのだ。
「え?うん、ちょっと・・
知り合いに頼まれたのよ。お店を探してるって」
「へぇ・・で、何の店?」
まったく深い意味はなさそうだが、
だからかえって面倒くさい。
話を濁せば必ずなぜなぜどうして?と聞いてくる男だからだ。
「レストラン、なんだけど、
店の名前がわからないんだって。なんとなくの場所しか」
「ふ~ん、そうなの・・でもなんで地図もってるの?
ネットで探せばいいじゃん」
さすが、アナログが終わった後の世界を生きる36歳。
便利な機械を使うことが当たり前。
地図のみならず、こんな店がある、
こんなによかったよ、と誰かに尋ねられたわけでもないのに
ご親切に教えてくれる知らない誰か、がいたりする。
そこで気づいた。
ネットの書き込みがあるのではないか?と。
そして調べてみた。
が、載っていないのだ。
BAR・エロスでヒットするものは何もなかった。
今どき、そんなことがあるのだろうか?
ものすごく特徴のある店なんだから、
行った事のある誰か一人くらい、書き込むんじゃないだろうか?
でも・・
ないのだ。
電話番号も載せないくらいなんだから、もしかしたら
客にネットに書き込みしないようにとかなんとか
口止めでもしているんじゃないかとさえ思えた。
それでもあのアラフォー女子のように
あのね、で始まる聞いた話、を
あっちこっちでしゃべりまくるヤツがいるんだから・・
口コミはいいが、書き込みはダメ。
デジタルはダメでアナログはOK、といったところだろうか。
そこから考えられるのは、
客自体がアナログ世代なんじゃなかろうか?
50代、40代もかろうじて・・
60代なんていったら完全に・・!
あれこれ想像したら、
ますます妄想は膨らむ。
セックスの相手を見つけられるバー。
必ず探し出してやる。
その意気込みが鼻息を荒くさせた。
そんな微妙な私の息遣いを、
修は良いように勘違いしたようだ。
「もう・・そんなに我慢できないの?」
トイレから戻ってきた修が
カウンターの隣に座りながら、
慌ててしまった地図を指差した。
明日の休みはどこから歩こうか、と
修のいないわずかな時間にも
ルートを確認しようとバッグから取り出していたのだ。
「え?うん、ちょっと・・
知り合いに頼まれたのよ。お店を探してるって」
「へぇ・・で、何の店?」
まったく深い意味はなさそうだが、
だからかえって面倒くさい。
話を濁せば必ずなぜなぜどうして?と聞いてくる男だからだ。
「レストラン、なんだけど、
店の名前がわからないんだって。なんとなくの場所しか」
「ふ~ん、そうなの・・でもなんで地図もってるの?
ネットで探せばいいじゃん」
さすが、アナログが終わった後の世界を生きる36歳。
便利な機械を使うことが当たり前。
地図のみならず、こんな店がある、
こんなによかったよ、と誰かに尋ねられたわけでもないのに
ご親切に教えてくれる知らない誰か、がいたりする。
そこで気づいた。
ネットの書き込みがあるのではないか?と。
そして調べてみた。
が、載っていないのだ。
BAR・エロスでヒットするものは何もなかった。
今どき、そんなことがあるのだろうか?
ものすごく特徴のある店なんだから、
行った事のある誰か一人くらい、書き込むんじゃないだろうか?
でも・・
ないのだ。
電話番号も載せないくらいなんだから、もしかしたら
客にネットに書き込みしないようにとかなんとか
口止めでもしているんじゃないかとさえ思えた。
それでもあのアラフォー女子のように
あのね、で始まる聞いた話、を
あっちこっちでしゃべりまくるヤツがいるんだから・・
口コミはいいが、書き込みはダメ。
デジタルはダメでアナログはOK、といったところだろうか。
そこから考えられるのは、
客自体がアナログ世代なんじゃなかろうか?
50代、40代もかろうじて・・
60代なんていったら完全に・・!
あれこれ想像したら、
ますます妄想は膨らむ。
セックスの相手を見つけられるバー。
必ず探し出してやる。
その意気込みが鼻息を荒くさせた。
そんな微妙な私の息遣いを、
修は良いように勘違いしたようだ。
「もう・・そんなに我慢できないの?」