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BAR・エロス
第8章 2人目・・

私は・・
この男にされるままでいた。


まるで初めて男に服を脱がされた時のように、
ただ体を横たえていた。

ゆっくりと、唾液を肌に残していくように
舌を這わせる男・・

その感触を快感ととっていいのかその逆なのか、
それすらわからなくなるほど、
今夜の私はいつもと違っていた。

ギムレットのせいで酔いが回った?
いや違う・・

この男の支配力に負けたのだ。


「今夜はね、わたしがあなたを攻め続けますよ。
 あなたはただ、感じてくれればいいんです。
 気持ちよく喘いでくれればそれで・・」


完全に私を操るつもりでいるこの男に、
悔しい気持ちを抱きながらも、
吸い付くような唇と微妙な動きをする指先に、
心も体もいいなりになってしまった。


しだいに波がおおきくなっていくと、
私は男の肌の温かさが欲しくなった。

吐息とともに腕を伸ばし
男の体を引き寄せようとしたが、
男はこの腕を相手にしてはくれなかった。

ねぇ、どうして・・

この腕を取り体をあわせてくれないの・・?

人肌の温かさと、そして体の重みを感じることで
すべてを解き放ってくれるような
安心感を得られるっていうのに。
そのために抱かれているのに・・

どうして味あわせてくれないの・・?


「お願い・・抱きしめて・・」


必死になって腕を伸ばして絡ませようとしているのに
男はあっさりとそれをかわす。

上から、身悶える私を見下ろして楽しんでいるような、
薄い笑い声さえ聞こえてきた。


「まだだ・・
 もう少しキミの恥ずかしい姿を見たいんだ」


私は・・
彼の前で喘ぎ、欲しがり続けるしかなかった。
彼の言うような恥ずかしい姿で・・

いつまでさらせばいいの・・?

涙さえ出そうになるほど求め続ける、宙を舞う腕・・


やっと男は、
私の手首を掴み自由を奪うと
自身の体を私の上に重ねてきた。

あたたかい・・温かい男の体・・

彼の重みと温かさにじんわりとした安堵感がひろがり、
感嘆の息を吹きあがらせた。


「よくがんばったね。
 さあ、ご褒美だ・・」



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