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BAR・エロス
第8章 2人目・・
好みではないはずなのに、
一方的に男に支配されるのは嫌だったはずなのに・・
すべてをゆだねてしまった私は、
しばらく彼の胸にしがみついたまま
離れられずにいた。
ねっとりとした唇は
やはり好きにはなれないが、
頬に吸い付くと小さな息を漏らした。
「楽でしょう?男に任せてしまう方が」
そう言われて、その意味を考えてみた。
男にまかせるほうが・・楽?
それって、
されるままならなにも考えなくてもいいから?
「あなたは・・男と対等に、いや
支配さえしたいのかもしれないが、
それだとあれこれ頭を使って
考えなければならないでしょう?」
黙ったまま、彼の眼を見てうなずいた。
「たまには男にされるままに
身を横たえてみるのもいいんじゃないですか?
息を抜けるでしょう?
何も考えずに快感だけ味わう。
こんな楽な事、ないじゃないですか」
「そう・・ですね。
あなたのおっしゃる通りかもしれない・・
これは・・セックスなんですものね。
ただ喘ぎ、ただ感じればそれでいいのよね・・」
また一つ、
体の中の重りのようなものが抜け落ちていく。
この男のおかげで。
私は・・
こだわり過ぎていたのかもしれない。
男と対等に、男を支配し操るセックスに。
自分が快感を与えてやるのだ、という
上から見下す目線が自身にとっての快感の一つでもあるのだと、
かたくなに信じていた。
夫という男に傷つけられた。
その仕返しとして世の中の男、誰でもいいから仕返ししたい。
私の足元にひざまずかせて、あざ笑ってやりたい・・
そんな思いと心にできた隙間を埋めるために男に抱かれる。
いや、抱かせてやるんだ・・だけど・・
セックスというのは、
普段出すことのないような声をあげるほど
気持ち良ければそれでいいんじゃないだろうか。
どっちが優位でどっちが従わされて、なんてこと
もうどうでもいいじゃないか・・
どんな理由を並べても、どんな思いを込めても、
もう何も変わることはない。
過去の出来事が変わるわけじゃないんだ・・
セックスは・・
ただ楽しめばいいんだ・・
一方的に男に支配されるのは嫌だったはずなのに・・
すべてをゆだねてしまった私は、
しばらく彼の胸にしがみついたまま
離れられずにいた。
ねっとりとした唇は
やはり好きにはなれないが、
頬に吸い付くと小さな息を漏らした。
「楽でしょう?男に任せてしまう方が」
そう言われて、その意味を考えてみた。
男にまかせるほうが・・楽?
それって、
されるままならなにも考えなくてもいいから?
「あなたは・・男と対等に、いや
支配さえしたいのかもしれないが、
それだとあれこれ頭を使って
考えなければならないでしょう?」
黙ったまま、彼の眼を見てうなずいた。
「たまには男にされるままに
身を横たえてみるのもいいんじゃないですか?
息を抜けるでしょう?
何も考えずに快感だけ味わう。
こんな楽な事、ないじゃないですか」
「そう・・ですね。
あなたのおっしゃる通りかもしれない・・
これは・・セックスなんですものね。
ただ喘ぎ、ただ感じればそれでいいのよね・・」
また一つ、
体の中の重りのようなものが抜け落ちていく。
この男のおかげで。
私は・・
こだわり過ぎていたのかもしれない。
男と対等に、男を支配し操るセックスに。
自分が快感を与えてやるのだ、という
上から見下す目線が自身にとっての快感の一つでもあるのだと、
かたくなに信じていた。
夫という男に傷つけられた。
その仕返しとして世の中の男、誰でもいいから仕返ししたい。
私の足元にひざまずかせて、あざ笑ってやりたい・・
そんな思いと心にできた隙間を埋めるために男に抱かれる。
いや、抱かせてやるんだ・・だけど・・
セックスというのは、
普段出すことのないような声をあげるほど
気持ち良ければそれでいいんじゃないだろうか。
どっちが優位でどっちが従わされて、なんてこと
もうどうでもいいじゃないか・・
どんな理由を並べても、どんな思いを込めても、
もう何も変わることはない。
過去の出来事が変わるわけじゃないんだ・・
セックスは・・
ただ楽しめばいいんだ・・