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BAR・エロス
第9章 12回目の夜・・

勢いよく流れ出るお湯を見つめながら
そのお湯を
私の感情に重ね合わせてみた。

これから・・
私はどうなっていくのだろう。
愛欲におぼれるだけ溺れて、
その後何か残るのだろうか・・?

修におぼれ、一夜限りの相手におぼれ、
それからどうなるのだろう・・

この流れ出るお湯のように、
溜められても流されて・・を
繰り返していくのかと思うと、
心の中を風が通り過ぎた気がした。



バスタブの中にたらしていた手が温かさを感じた。
お湯はちょうどいいくらいに溜まっている。

アメニティのバスソルトを入れると
ほのかにラベンダーの香りがしてきた。
高級ホテルのアメニティだけあって
誰もが知っている一流ブランドのもの。
その香りはすぐに
私の気分を和らげてくれた。




「もう入れるよ」


修を呼びに行くと、
すでに裸になって
ベッドに寝転がっていた。

修の横に座ると
体を起して
ニットをたくし上げ、パンツのファスナーをおろし
一枚一枚丁寧に脱がせてくれた。

ローブも羽織らず
裸のまま、
バスルームへと入っていく。


このホテルのバスルームは、
他のシティホテルよりも
広くて解放感がある。

バスタブも大きめ、とはいっても
2人ではいればやはり窮屈に感じる。

私の背中を修の胸に張り合わせて
体をあずけるようにして
揺らぐお湯の心地よさと
ラベンダーの香りを楽しんだ。

こうしてゆったりと体を温めていると、
強張った筋肉も張りつめた神経も、
だんだんとほぐされていくのがわかる。


「気持ちいいね・・」


修の肩に頭をよりかけて、
彼の両腕を自分の体に絡ませる。
動きのないこの体勢が、
こんなにも気持ちがいいとは・・

もっと早くこうすればよかった、と
11の後悔を振り返る・・


「こうやって、修に寄りかかって
 のんびりとお湯に揺られているだけで癒される・・
 入れて出して、だけが
 快感じゃないって、よくわかった気がする・・」


激しく動き、
指や舌も使って
相手の体に刺激を与える。

セックスとはそれだけではないんだ。
肌を合わせることの気持ちよさはそれだけじゃないんだ・・

いまさらのように気がつくとは、
これもみんな
BAR・エロスで出会った男たちが
教えてくれたことなのだと
素直に思えた。

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