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BAR・エロス
第9章 12回目の夜・・
ボディソープの泡は、
もっともっと感じさせてという
欲情を手助けするかのように
2人の肌をなめらかにこすり続ける。
手のひらから伝わる感度は
これまで味わった修の中でも
最上級と言えるくらい・・
ベッドの上でもそれは
衰えることなく続いた。
今夜は修に攻め続けてもらおう、そう浮かれた気分でいたのに
さっきの彼の一言が私の気持ちを打ち砕いた。
修と・・
別れたくない・・
捨てられたくはない・・
その想いが私の腰を激しく動かした。
彼に濡らされた泉に
硬くなった修を受け入れると、
彼の上で獣のように攻め立てた。
修がいきついた時には、
自分の体を支える腕にはもうほとんど、
力は残っていなかった。
私の腰を修がつかむ。
よかった・・
イッタんだね、修・・
肘がガクンと折れて
彼の胸の上に顔から落ちていく。
額から流れた汗が彼の胸に滴り落ちる。
私の背中に回した修の手のひらの、
なんて温かいこと・・
全速力で駆け抜けたおかげで
乱れた呼吸はなかなかもとには戻らなかった。
「よかった・・いつものあずぅで・・」
終わりにする、と言った時の声とは全く違う、
普段の無邪気な修がそこにいた。
「私・・トドにはなれない・・
修を喜ばせることが私の喜びだもの・・」
すべてをゆだねる楽な快感も時には欲しいが、
修にそれを求めるのは難しそうだ。
彼に感じさせてもらい、
私が彼を感じさせる・・
まだ2人の関係を終わらせたりしない・・
それが私の望み・・
「オレも・・しゃべっちゃおうかな・・」
突然、修が言い出した。
この男にも、なにか内に秘めていることがあったのか、と
彼のうつろな目を覗き込んだ。