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BAR・エロス
第9章 12回目の夜・・
「それからは・・
 セックスが合う女を探してとっかえひっかえ・・
 でも、理想の女は見つからなかった。で、もう諦めたって
 今のカミさんと結婚したんだ。
 彼女、オレのすることをすっごく喜んでくれる・・
 だからもういいや、コイツでって、決めたんだよ」


諦めた果ての結婚。
それで幸せなのだろうか。
彼の妻は
どてっと体を開いて夫に奉仕してもらっているのだから、
不幸は感じないだろうが、
修はそれでいいのだろうか。

いや、不満あるからこそ、
私に癒しを求めて抱き合っている・・

まさかこんな過去に苦しめられていたなんて・・

彼の背中に手を回し、大きく大きくさすっていると
急に心の隅の方から
ざわざわとした感情が湧き上がってきた。
それは・・

この男を私なら支えられる、と・・
体だけじゃなく心も・・すべてを・・

愛している、とまでは言えないが、
それに似た気持ちかも、とかすかに思えた。

他の女につけられた傷を私なら治せる・・
彼にこんなネガティブは感情を持たせることはない・・
私なら・・私なら・・


「い、痛いよ、あずぅ・・」


苦しそうな声に、我に返った。

背中に回していた手に力が入りすぎて
爪が食い込んでいた。

ごめん・・と慌てて手を離し、
なぜだか背中を向けてしまった。
恥ずかしくなったのだ。

私が修を支えたい?

そんな必要、特にあるわけじゃないのに、
ただ彼の過去を聞いて
度の過ぎた同情をしているだけなのに、
修とは
ただの体の相手って、えらそうに構えているのに・・

愛にも似た気持ちに浸ってしまっている自分が、
恥ずかしいとしか言えない・・


「また・・泣いてるの?」


不安げな修の声に振り返って笑顔を見せた。


「泣いてないよ、大丈夫」


眼には涙なんかないだろうって、
しっかりと目玉を開いて見せてやった。

だがこれ以上、感傷に浸っていたら
本当に涙がでそうだ。

私は彼の体を揺すって、


「今度は修が私を攻めて。
 うんと声をあげさせて・・
 修の・・好きなようにして・・」


言い終わると隙間なく唇を重ねた。

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