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BAR・エロス
第10章 3人目・・

グラスを握る自分の手を
ぼんやりと眺めながら、
絞り出すように振り返る。

あの夜の・・
身悶えする自分の姿・・
あの男の唇・・
イヤラシイほどのんびりとした挿入・・


「彼にも私のことがお見通しだったみたい。
 男を操り支配するセックスを望んでいる私のことを。
 なんでわかっちゃうのかな・・」


語尾は完全に勢いを失っている。

これほどまでに自分という人間を読まれてしまうと、
今までピンと張りつめていた自信という糸が
だんだんとゆるんで垂れてしまいそう・・


「だけど・・結果はどう?悪かった?
 僕にはそうは見えない。
 あなたにとっていい結果をもたらしたって、思うけど?」


「ええ、紫苑さんの言うとおり、結果は良かったの。
 あの男で正解だったのよ・・」


「だったら・・もう僕に仕返しなんてしなくていいね」


ニタッと、口角をあげて紫苑は背中を伸ばした。


「そうそう、もうひとつ、聞かせてほしいの」


「まだなにかあるの?」


上げた口角を下げて、またカウンターに肘をつく。 


「あの時言った、勉強って、どういう意味?」


「それは・・」


どうやら答えが聞けそう・・とその時、
ドアがあいた。
その音に2人そろって入り口に目を向ける。
入ってきたのは・・

綺麗な熟年の女性だった。

どうみても60歳にはとどいていると思わるが、
その顔立ちは美しい。
若い頃はさぞかし美人だともてはやされたことだろう。


しかし、客にしてはその服装が気になる。
まるでニューヨークの夜のレストランにでもいるような、
胸元の大きく開いたロングドレスを着て
髪も艶めかしくアップにしている。

はしたないと思いながらも
その女性から目が離せなかった。


紫苑はすぐさま彼女のもとへ駆け寄る。

やっぱり、常連客なのだろうか・・


「お疲れ様です」


今・・紫苑はそう声をかけた。

・・え?

口を開けてみている私を彼女が見た。


紫苑が彼女の耳元で何かを囁くと、
その女性が私のもとへと近づいてきた。
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