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BAR・エロス
第10章 3人目・・
彼はまだ30歳だと紫苑が口火を切ると、
若い男は自ら、
岩崎慎吾です、と名乗った。


「ボク、この店のことは
 公私ともに親身になってくれる上司から
 教えてもらったんです。
 実はセックスを勉強したくて・・
 ボク・・初体験は
 社会人になってからなんです・・」


背中を丸めている彼に、
へぇ!と声を浴びせてしまったが、
これは私の中の感覚なわけで、
遅いと思う自分の偏見をすぐに反省した。


「ごめんなさいね・・あの、それで?」


「はい・・その相手は
 会社の3つ上の先輩でして・・新入社員の歓迎会の帰りに
 誘われて・・生まれて初めてラブホテルにいきました」


噂には聞いたことがある。
新入社員に手を出す先輩女子がいること。
先輩、だからある意味
権力を振りかざしているようにも思える。
荒業と言っても過言ではないだろう。


「その時が初めてのセックスだったわけね」


コクン、とうなずく若い男。
頼りなげなところが母性本能をくすぐる。

慎吾に対して私も、
包み込んであげたい衝動に駆られた。


「ボクが初めてだって言ったらその先輩、
 鼻で笑ってから、
 じゃあ私が教えてあげるって、一方的にボクを・・
 されるままでした」


カウンターにのせた手を
悔しそうに握りしめた慎吾は、
今にも泣きだしそうに見える。
それでも懸命に話を続けた。


「セックスって気持ちいいものだってことはわかりました。
 だから今度は男のボクが女性を喜ばせられるようになりたいって
 思って、でもどうやったらいいのかわからないから、
 先輩に教えてほしいってお願いしたんです。
 だけど・・それ一回きりで終わりになって」

・・女のほうがやり逃げか・・

「恋人とかは?彼女とかいなかったの?」


「いいえ・・付き合った事、なかったんです。
 彼女いない歴23年の・・童貞でした」




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