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オッサンになった愛犬と暮らす200日
第4章 バターバターママ
「二海んちのパパって単身赴任中なんだっけ?」

ママの後を追おうとした私に綾女が訊いてきた。

「うん、そうだけど…それがどうかした?」

「別に?ただ夏海さん寂しいんだな〜と思っただけ。ブサ吉、夏海さんと仲良くね」

「は?なんでブサ吉とママ?」

首を傾げると、
「お子ちゃまは知らなくていいんじゃない?」
綾女は笑いながら手を振って帰ってしまった。

釈然としないまま帰宅したらバターの香りが家中に漂っている。

夕飯は、たっぷりのバターで焼いた鮭のムニエルだった―――…



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