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知らなくってもいい性
第20章 死んでしまおうか?

足音が近づいてくる。
何をされるのか一瞬緊張したけど、音の主は明かりもつけずにしばらく私の側に立っていた後、そのまま何もせずに去っていった。
なんなんだろう?
疑問には思ったけど、ふいに頭が眠気のようななんだか重い感覚に襲われて、なんだかどうでもよくなっていった。
重く、暗い感覚が頭の中に広がっていく。
ここにきてからの仕打ちが思い返される。
実験道具、性処理の道具?
私はなんなんだろう。
このまま快楽だけを感じる身体になっていくのだろうか?
カズキはそれを望んでいるの?
もうマサヒトもカズキも誰も助けてくれない。
寂しい。寂しくて苦しい。
恐い。実験台のように扱われて、バラバラになった自分の身体を見て。
私がどんどん壊されていく。
心も身体も壊れていく。
恐い。嫌だ。もう嫌だ。
とても耐えてなんかいけない。
もう無理だ...
もういっそのこと死んでしまおうか?

