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知らなくってもいい性
第6章 逃げよう!

部屋のあちこちを確認する。

あっ、お風呂に換気扇がある!
あの上を通ることできないかなぁ。

バスタブに登って換気扇の蓋を空けると、すごく狭いながらも、なんとか行けそうな感じがした。

荷物はどうしよう?
買い物袋は?...諦めよう。

部屋に戻って探してみると、ベットの下から鞄が見つかった。

携帯は!?...圏外だった。

鞄の中身は全部持っていきたいとこだけど、あの狭い管の中は通れない。
とりあえず、小銭を少しだけポケットにしまって、あとは置いていくことにした。

よし!行こう!

正直、埃が堪っていそうな管の中を通るにはかなり抵抗があったけれど、カズキがいつ帰ってくるか分からないのだから躊躇してはいられない。

「よいしょっ!!」

狭い浴室の壁に足をバタつかせながら、必死でよじ登った。かなり苦労したけど、なんとか足を上げて、管の中を進んでいった。
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