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知らなくってもいい性
第8章 出口かも
と、その時

「昨日はちょっと激しくしすぎたかな?
だから俺のこと嫌いになった?」

一瞬、背筋にピシッとした緊張が走る。

声の方を向くといつの間にかカズキが廊下の壁にもたれかかって立っていた。

カズキの方に体を向け、軽く深呼吸をした。

私は自分の家に帰るのだ。

カズキには触れることだってもう二度としない。


私は

自分の能力を発動させた。
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