この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
知らなくってもいい性
第8章 出口かも
「うわ~えらいもん見た。」
さっきの光景が目に焼き付いて、まだ身体が火照っている。
さっきの部屋は前の部屋と違って鍵は中から閉めるタイプだったので、簡単に外に出ることができた。
ただ、外と言っても屋外ではなく、無機質な廊下に出ただけだった。
ここはどういうところなんだろう?
さっきの話から推測すると会社の寮とかだろうか。
だとしたら私を閉じ込めるためにカズキは自分の部屋の鍵を勝手に作り替えたのか?...変態だな。
さっきの男の子達といい、変な人達が集まってる会社だったらどうしよう?
早くここから去りたい。
突き当たりに階段がある。
上か下か。
携帯が圏外だったこととさっきから窓が一つもないことを思うとひょっとしたらここは地下なのかもしれない。
ここは自分の直感を頼って、とにかく上に行こう。
建物2階分ぐらいあるんじゃないかと思う距離を登るともう階段はなく、また廊下があった。
その向こうに扉が見える。
あれが出口かもしれない。
良かった...!
もう少しだ。
早足になりながら歩みを進めていく。