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知らなくってもいい性
第16章 逃げられない
「う~、トイレに行きたい。」
そんな感覚で目が覚めた。
昨日はどうなったんだっけ?
最後は気絶してしまったのかそのまま眠ってしまったのか覚えてない...
手足の鎖は外され、タオルもきれいに片付けられていた。
...にしてもトイレに行きたい。
でも首輪があるので、自由に歩くことができない。
しばらく悶々としていると、扉が開いてカズキが現れた。
「マキさん起きてる?おはよ。」
「カズキ...お願い。トイレに行かせて。」
「あっ、栓抜いちゃ駄目って言ったのに...
どうしようかな?」
「お願いっ!」
昨日のような放尿なんてもういやだ。
ベットから起き上がって、いつでも走れるようにスタンバイする。あとは首輪を外してもらうだけだ。
「聞いたよ。昨日シューヤと楽しんでたんだって。みんなの玩具になってくれるのは嬉しいけど、ちょっと妬く。」
そういうとカズキは隣に座って、私を抱きかかえるようにすると秘部をいじりだした。
「いやっ!お願いっ!今はやめて。漏れちゃう!」
思わず両手でカズキを突き放そうとする。
「そんなことしていいの?俺としてはここでマキさんが漏らすとこ見てても全然いいんだけどね。」
カズキは嫌みな微笑みを向けてきた。
「いやっ、ごめん....なさい。」
今度は黙ってカズキの愛撫を受け入れ、とにかく必死に我慢する。
「うぅ...あぁ...」
駄目...もう...
ふいに手が離れて、顔を寄せられた。
もう半泣きだし、何より昨日さんざんグチャグチャな顔をしたあげくの朝の顔など見られたくない。
思わず下を向いたけど、ぐいっと顎を上げられる。
「マキさんが必死に我慢してるとこすごい可愛い。」
そう言うとカズキはチュッと軽い口づけをしてきた。
「いいよ。行ってきなよ。」
腕を首筋に回すとガチャリと首輪に繋がっていた鎖を外してくれた。
良かった...
しかし、トイレに走ろうとする私の手をぐっとカズキは掴んだ。
「マキさんはもう逃げようなんて考えてないよね?」
脅すかのような目線が向けられた。
「...逃げない。逃げないから。」
パッと手が離され、私はトイレに向けて走った。
「信じてるからね。」
後ろで声が追いかけてくる。
聞かなかったことにして、ドアを閉めた。