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LEMON DEPENDENCE
第10章 時を越えて
「…無理です」
「なぁ、頼む」
「は、恥ずかしいです」
「二人きりじゃん?」
バイト休みは二日目。
今日は家でゆっくりする予定だったのに、矢野くんが蚊の鳴くような声で電話をしてきたので、こうして矢野くんのマンションにお邪魔しているわけだが…
「…してくれないなら離さない」
「………」
困ったな…
矢野くんの要求は、私からのキス。
正直、キスされたことはあっても自分からしたことはない。
かといって、この後ろから抱き締められたままの体勢も暑苦しいから困る。
「檸檬」
「……何ですか?」
「好きな子に、愛情を示して欲しいって思うのは…間違ってるか?」
「…間違ってないと思いますよ」
「檸檬は俺に愛情を示して欲しいって思う?」
「矢野くんはもう充分、私に愛情を示してくれていると思いますよ」
「……俺はもっと、激しいことがしたいかも」
「……ご、ごめんなさい」
面目無い。
そうだよね…思春期には色々辛いものがあるよね。
「なぁ、頼む」
「は、恥ずかしいです」
「二人きりじゃん?」
バイト休みは二日目。
今日は家でゆっくりする予定だったのに、矢野くんが蚊の鳴くような声で電話をしてきたので、こうして矢野くんのマンションにお邪魔しているわけだが…
「…してくれないなら離さない」
「………」
困ったな…
矢野くんの要求は、私からのキス。
正直、キスされたことはあっても自分からしたことはない。
かといって、この後ろから抱き締められたままの体勢も暑苦しいから困る。
「檸檬」
「……何ですか?」
「好きな子に、愛情を示して欲しいって思うのは…間違ってるか?」
「…間違ってないと思いますよ」
「檸檬は俺に愛情を示して欲しいって思う?」
「矢野くんはもう充分、私に愛情を示してくれていると思いますよ」
「……俺はもっと、激しいことがしたいかも」
「……ご、ごめんなさい」
面目無い。
そうだよね…思春期には色々辛いものがあるよね。