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LEMON DEPENDENCE
第10章 時を越えて
side 矢野陽生


「…檸檬の手料理が食べたかったのに」

「ん?何か言いました?」

「な、何でもないっ!」



銀のフォークを握り締め、満面の笑みを浮かべる檸檬からは殺気が迸っていた。

無理もない。

今、俺達はお馴染みのファミレスにいる。


本当は檸檬の手料理にありつけるはずだったのだが…

エプロン姿の檸檬に欲情した俺の悪戯が過ぎたせいで、檸檬はすっかり機嫌を損ねてしまった。

という訳で、檸檬の手料理はお預けとなり、ファミレスでご飯を済ませるという不本意な結果を招いたのだ。



「檸檬、そのハンバーグ食べたい」

「…矢野くんと同じハンバーグですよ?」

「檸檬が食べてる奴が食べたい」

「…味は変わらないと思いますけど…どうぞ」



檸檬は首を傾げるとプレートを俺の方によせた。

檸檬、違う…

そうじゃなくてだな…



「檸檬、あーん」



ここまですればわかるだろう。

俺は口をあけて檸檬に顔を寄せた。



「矢野くん…赤ちゃんじゃあるまいし」

「……」



檸檬の冷ややかな視線が痛い。

俺は諦めて俯いた。



「矢野くん」

「…なに?」

「ソースついてます」

「……あっ」



備え付けのペーパーナプキンを一枚とると、檸檬は俺の口元を拭った。

小柄な身体を乗り出して懸命に手を動かす檸檬が愛らしくて…

理性が崩壊しそう!
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