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LEMON DEPENDENCE
第2章 後輩が出来ました。
「はよ、紺野」
「あ、麻生さん。おはようございます」
野川さんと佐野さんを北村店長達の元に送り届けた私は、水分補給という名の休憩を取っていた。
すると背後から気配もなく低音が響き、ベテラン麻生さんがやって来た。
麻生さんって、改めて見ると結構かっこいいけど…
―――影が薄いんだよね。
「紺野さ、今日から新人指導だろ?」
「そういう麻生さんこそ」
「あー、俺は狭間に代わってもらった」
「は?」
「俺って影薄いし、新人が困るかなって」
「…あ、その…そうかも」
麻生さん…自覚してたんだ。
「噂をすれば…」
「おっはよん!マイスウィート檸檬ちゃん!!」
「…おはようございます狭間さん」
そうだった…この店には小林さん以上の曲者がいたんだ…
狭間悠佳…
私より半年早くらんらんマートに入ったこの先輩は、ちょうど一回り年下の私を目に入れても痛くないくらい溺愛している。
何故かは知らないし、知らない方が幸せなこともある気がする。
「嗚呼、クールな檸檬ちゃんも素敵!!」
「狭間さん、朝からテンション高いですね。それから巨乳を背中に押し付けないでください」
「もう、い・け・ず…あれ、麻生いたの?」
「ああ、初めからな」
何、この温度差?
狭間さんと麻生さんって、けっこうお似合いだと思うんだけど…。
「みんな、朝礼始めるよー」
小林さんの声が響いた。
「あ、麻生さん。おはようございます」
野川さんと佐野さんを北村店長達の元に送り届けた私は、水分補給という名の休憩を取っていた。
すると背後から気配もなく低音が響き、ベテラン麻生さんがやって来た。
麻生さんって、改めて見ると結構かっこいいけど…
―――影が薄いんだよね。
「紺野さ、今日から新人指導だろ?」
「そういう麻生さんこそ」
「あー、俺は狭間に代わってもらった」
「は?」
「俺って影薄いし、新人が困るかなって」
「…あ、その…そうかも」
麻生さん…自覚してたんだ。
「噂をすれば…」
「おっはよん!マイスウィート檸檬ちゃん!!」
「…おはようございます狭間さん」
そうだった…この店には小林さん以上の曲者がいたんだ…
狭間悠佳…
私より半年早くらんらんマートに入ったこの先輩は、ちょうど一回り年下の私を目に入れても痛くないくらい溺愛している。
何故かは知らないし、知らない方が幸せなこともある気がする。
「嗚呼、クールな檸檬ちゃんも素敵!!」
「狭間さん、朝からテンション高いですね。それから巨乳を背中に押し付けないでください」
「もう、い・け・ず…あれ、麻生いたの?」
「ああ、初めからな」
何、この温度差?
狭間さんと麻生さんって、けっこうお似合いだと思うんだけど…。
「みんな、朝礼始めるよー」
小林さんの声が響いた。