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LEMON DEPENDENCE
第3章 仲良くなりました。
「陽生…?」

「あ、兄貴…」



今、この二人なんつった?

陽生?

兄貴?

え…ええ―――!!



「や、矢野くんのお兄さん!?」

「は?流星って弟いんの?」



私と玲助はあほ面さげて、少しタイプの違う美麗兄弟を見比べた。

確かに、似てないこともない。



「…で、なんでこうなるわけ?」

「俺だって狭いの我慢してやってんだ馬鹿檸檬」

「だったら隣の4人掛けに移ればいいじゃん!」



私は軽くため息をついた。

玲助と矢野くんのお兄さん…私と同い年の流星くんは、玲助の提案で私と矢野くんの4人掛け席に相席することとなった。


ちなみに私の隣が玲助。

正面は矢野くんで、矢野くんの隣は流星くんだ。


美形どころか、同年代の男の子にすらあまり免疫のない私としては、目の前の美麗な矢野兄弟は目の毒でしかない。


マジでこの小さな小さな心臓では持たないのでは?


と、何度も何度も自問するが、この場を乗り切る最善の案など平常心を失いかけた私には見つかるはずもなく…

ただひたすら早く時間が過ぎていくことばかり、祈っていた。
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