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LEMON DEPENDENCE
第4章 モテ期到来!?
「…変か?」



矢野くんは恥ずかしそうに俯くと、伏し目がちに視線を投げてきた。

やばい…

視覚的に、なんかグッとくるものがある。



「よ、よく似合ってる」

「本当に?」



やばい…鼻血でそう!!

玲助や流星くんじゃないけど、これは萌えだ。



「本当です」

「…そ、そっか」



矢野くんは僅かにほほ笑むとバックの奥に消えた。

ぼーっと突っ立てる私に北村店長が突然肩を回してきた。



「あれは檸檬ちゃんに気があるね」

「…はい?」



何言ってんだ、北村店長?

そんなわけないじゃん。


私は経験上きちんと理解してる。

あのての子は私のような地味子を好きになったりなどしない。


多分よくて姉みたいな人止まり。

ほら、よくいるじゃん?


仲良くなっていい感じになったら、



「好きな子がいる」



みたいな相談されて挫折する女…


本当は相談なんかされても迷惑なだけなのに…

親身になって相談に乗っちゃう…


―――それが私。
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