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LEMON DEPENDENCE
第4章 モテ期到来!?
「た…たわない…」
今日は本社からの指示で、テレビで紹介された人気雑貨をワゴンに移したから棚がガラガラになった。
このスペースに詰める雑貨はまだ考えてないけど、
本社から自動発送で届いた商品を目線の高さに出して、今目線の高さにあるものは今日開いたスペースに入れたらいいかな…とは思ってる。
それでとりあえず、すからかんになった棚を拭き掃除してるんだけど…
―――身長が低い分、手足のリーチが短いから奥まで手が届かない!!
「たわない?」
「あ、ごめんなさい。届かないって事」
「…どっかの方言か?」
矢野くんは私から雑巾を奪うと、長いリーチを活かして代わりに掃除してくれた。
ありがとう!!矢野くん!!
でも、なに?
―――この敗北感…。
「…広島です。広島の方言」
「え、檸檬って広島出身?」
「はい」
「へぇ…あ、だから昨日お好み焼き食ってたんだ?」
「まあ、そんなとこです」
「ひょっとしてさ、敬語で話すのって方言話さないようにするためだったり?」
「へ…」
鋭い!!
あながち間違いでもないよ。
「…そうですよ」
「なんで話さないようにしてんだ?」
「えっと……ほら?広島の方言ってジジくさいとか、怖いとか、ガラ悪いとか言われるじゃないですか?」
「そうか?」
「少なくとも私は何度か言われてます」
「そんなこと気にすんなよ」
「いえ、私一応女なので気にしますよ」
まあ、今話したのは表面的な理由。
本当の理由はちょっとしたトラウマだ…
今日は本社からの指示で、テレビで紹介された人気雑貨をワゴンに移したから棚がガラガラになった。
このスペースに詰める雑貨はまだ考えてないけど、
本社から自動発送で届いた商品を目線の高さに出して、今目線の高さにあるものは今日開いたスペースに入れたらいいかな…とは思ってる。
それでとりあえず、すからかんになった棚を拭き掃除してるんだけど…
―――身長が低い分、手足のリーチが短いから奥まで手が届かない!!
「たわない?」
「あ、ごめんなさい。届かないって事」
「…どっかの方言か?」
矢野くんは私から雑巾を奪うと、長いリーチを活かして代わりに掃除してくれた。
ありがとう!!矢野くん!!
でも、なに?
―――この敗北感…。
「…広島です。広島の方言」
「え、檸檬って広島出身?」
「はい」
「へぇ…あ、だから昨日お好み焼き食ってたんだ?」
「まあ、そんなとこです」
「ひょっとしてさ、敬語で話すのって方言話さないようにするためだったり?」
「へ…」
鋭い!!
あながち間違いでもないよ。
「…そうですよ」
「なんで話さないようにしてんだ?」
「えっと……ほら?広島の方言ってジジくさいとか、怖いとか、ガラ悪いとか言われるじゃないですか?」
「そうか?」
「少なくとも私は何度か言われてます」
「そんなこと気にすんなよ」
「いえ、私一応女なので気にしますよ」
まあ、今話したのは表面的な理由。
本当の理由はちょっとしたトラウマだ…