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LEMON DEPENDENCE
第5章 故郷からの使者
「…もう半分を聞こう」

「はいっす。…ぶっちゃけ檸檬の義母さんから、檸檬が元気でやってるか見てきてほしいって頼まれたんす」



俺は初めて自分の血管がきれたような音を聞いた。

頭にカッと血がのぼる…



「あのババア…で、お前はあんな女の頼みをほいほい聞いて、わざわざ広島から出てきたってのか?」

「玲助先輩、どんだけ義母さんの事が嫌いなんすか?」

「はてしなく嫌いだ!」

「恨みは消えないっすか?」

「あの女は…あの女は檸檬の親父をたぶらかした挙句、檸檬を不幸のどん底に叩き落としたんだぞ!!」



そう…

あの女さえいなければ…



「一つ訂正するっすよ」

「…なんだ?」

「別に俺は、義母さんに頼まれただけで来たんじゃないっす」

「は?」

「俺自身、檸檬に会いたいって思ってたし」

「……」



だからこいつは嫌いだ。

相変わらず何を考えてるのかわからない。



「檸檬だって俺に会いたいはずっすよ。だって…」



―――俺は檸檬の初恋の相手っすから。



「…お前には檸檬を渡さない」

「ぶっ…あはは。玲助さん何言ってんすか?俺は別に檸檬の事…」

「隠しても無駄だ。檸檬の名を口にする時の表情を見ればわかる…バレバレだから」



―――お前は嫌ってくらい、俺と同じような目で檸檬を見てるからな。



「…はぁー。俺もまだまだっすね、玲助さんに見破られるようじゃ」

「お前な、俺の事馬鹿にしてんのか?」

「さあ?ご想像にお任せするっすよ」



蒼空は僅かに笑うと、厨房から蒼空に熱い視線を向ける女性陣にウインクした。

…黄色い悲鳴とともに、おばちゃんウエイトレスが気絶した。

悩殺されたのだろう…


斎藤蒼空…恐ろしい子!!
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