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LEMON DEPENDENCE
第5章 故郷からの使者
「矢野くん、今日も一日お疲れ様でした」

「お、おう」



午後3:00少し過ぎ。

同じシフトの私と矢野くんは退勤すると、従業員口から外に出た。

アスファルトに降り注ぐ陽の照り返しが眩しい。

てか、マジ暑い!!



「では、次は明々後日ですね」

「ああ」

「どうです?少しは慣れましたか?」

「檸檬のおかげでな」

「へ…」



ちょ…嬉しい事言ってくれるな、この野郎!

私は内心歓喜しながらも、表では平静を保つ。



「…檸檬さ、これから時間あるか?」

「二時間程度なら」

「あ、暑いし…どっかで涼んで帰らねー?」

「へ…」



矢野くんは歯切れが悪そうに言った。

てか、バイト帰りに寄り道とか…初めてかも!



「あ…いや、その…迷惑なら」

「迷惑じゃないですよ」

「本当か?」

「嘘言っても仕方ないですよ」



なんでそんなに嬉しそうに笑うの?

矢野くん変わってるな…


こんな老け顔の年上とどっか行って楽しいのかな?
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